白の奇跡

春の渡りもそろそろ本番のはずですが、なかなか季節の鳥が見られません。

夕方になってようやくツツドリを見つけましたが、カケスに追われてどこかへ行ってしまいました。

 

何とか撮影できたのは夏のアイドル、コサメビタキです。

まだまだ冬鳥が沢山残っているので、この春は渡りがやや遅れ気味なのかもしれません。

アトリ

タヒバリ

オオジュリン

ハシビロガモ

そんな中、ヘンテコな鳥さんを見つけました。

実はこの鳥は、身近でありふれたハクセキレイです。

セキレイの仲間では白っぽいところからハクセキレイという名前が付けられたのだと思いますが、

この鳥さんは、ずいぶん美白に専念したようですね(笑)

本来黒いはずの嘴や脚は薄ピンク色で、とてもお洒落さんです。

動物には稀に色素を失った白い個体が出現することがあり、白化やアルビノなどと呼ばれますが、

この個体もそれに準ずる個体と考えられます。

一部黒い部分も残っていますが、本来のハクセキレイの姿とはまるで違いますね。

ハクセキレイはかなり亜種の多い鳥ですが、このような突然変異の登場の繰り返しが、

新たな亜種が生まれる進化のきっかけになるのかもしれません。

顔の優しい雰囲気とは違い、普通のハクセキレイとは比べ物にならない警戒心の強さでした。

白い姿は目立つので、天敵に襲われるなどして生き延びるのが難しいとされますが、

とても警戒心が強いからこそ、今まで生き延びることができたのでしょう。

 

普通のハクセキレイはこんな鳥さんです。

 

おまけは鉄の鳥。